久しぶりに新刊書籍を購入して読みました。
この本の帯の裏に記されている『「あとで読む」はあとで読まない』はとても耳が痛いです。
これだけ見ると、『説教臭い本では？』と思うかもしれません。しかし、本では全くそんなことは感じません。それは、著者の『"わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる" だから、(わたしが未読のスゴい本があるなら)私に教えて欲しい』という姿勢や、かつて井の中の蛙で王様気取りだったという自身の反省が随所にちりばめられているからです。
別冊も含めると約450ページと、かなり分厚い本です。
嬉しいのは、目次が細かいうえ、索引があること。
1章から5章までありますが、どこから読んでも内容の把握ができ、差支えはないと思います。私個人的には、まずは章立てられている順番で読むのが良いと考えます。
章それぞれのタイトルはありますが、それぞれの内容を私なりに紹介すると、下記のとおり。
「まず、"わたし" の読書ではどのように本と出会っているか」が1章。
「人生は有限で使えるお金も時間も有限だからこそ図書館を活用しよう」が2章。
「プロの本の読み方や読書指南書、書評家を斬る！」が3章。
「物語・本・文章の作り方・マニュアルを知り、さらに本の世界のハマる」が4章。
「人生必読書の駆け足紹介」が5章。
とじ込み別冊付録「取扱注意の劇薬小説・マンガのレベル別紹介」もあります。
基本的に内容(論調)はブログと同じです。とっつきやすく(つかまれやすく)、ふんふんと頷きながらひきこまれます。よくあるブログ記事をそのまま本にしたものとは異なり、体系立てられているから、読みやすい資料集のようでもあります。
ざっと読んで、紹介されている本を片っ端から図書館で借りてきてもよし、手元にある本でその面白さの探求をするもよし、5章の1冊あたり5分程度でときに著者の人生を交えての書評をじっくり読むもよし、読書の傍ら、手の届くところに置いて参照したくなる本です。
主に、紙の本について書かれていると思いますが、電子書籍でも一部応用は可能です。図書館ほど揃ってはいませんが、読み放題サービスもあります。(ただし有料)
今。私がスローペースながら読みすすめている「100分de名著」もおすすめとして言及されていました。
※Kindle版もあります。
著者Dainさんの本「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」発売日の記事がこちら。
