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ほんのひとさじ

日々の雑記

あの日のこと

5年前の3月11日は、まだ産後直後で実家に居た。
そのとき、ちょうど授乳していた。「あー揺れてるなー長いなーあれー?ずいぶん大きいなー」とぼけーっと思いながら。
まだ母乳だけでは足りなくて、ミルクと混合で、授乳→ミルク作り→寝かしつけのサイクルで寝る時間はほとんどなく、夕方頃に限界となって2時間まとめて寝かせてもらっていた。
そのとき座っていた床に置いたソファの後ろにはガラス戸の食器棚があったというのに、危機感はなかった。というよりほとんど思考というものをしていなかった。
父に外へ出るよう言われて玄関の外へ出た。
同じように一旦家の外へ出ている人が近所にもいた。
揺れが落ち着いてから家の中へ入った。台所の戸棚のセーフティロックがかかっていた。
赤子は寝ていた。そのころ、そう簡単には寝なかったのに。
停電はなかった。ずっとTVを見ていた。もちろんあの津波も。繰り返し繰り返し。
私は普段TVをほとんど見ないが、実家はほとんどTVがついていた。
見たくなくても点いているTV。
実家を出てからしばらく経ち、里帰りしたものの、親の干渉や生活スタイルの違いに辟易していた。家へ帰りたい思いがますます強くなった。
Twittermixiで連絡を取った。
平日の金曜日で、働いている人たちは大変だったらしい。ほとんどその日中に運転再開する路線はなく、駅も道路も大混乱だったようだ。
ガス元栓の解除方法や解放された避難場所をリツィートしたり、デマツイートに騙されたり。
母親に隠れてなるたけiPhoneを眺めていた。

布おむつを使う気が全くなかったのに、紙おむつが買い占められていたことや万一のときに繰り返し使えること、紙おむつのあまりのゴミの多さから、家へ帰ったら布おむつを使おうと決意した。