ほんのひとさじ

ゆるゆる過ごす日々と投資の記録

原点

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祖父祖母の眠るお寺の彼岸花です。一輪だけ橙色の花がありました。

これといった理由はありませんが、祖父も祖母も亡くなってから節目節目に報告をしに出かけることが多いです。

このブログのトップ画像もそのお寺の山の上からの景色です。

このお寺は国宝ほどではありませんが文化財として登録されており、火事で消失したあとの再建時は職人だった祖父も仕事をしました。言われないと気づかないかもしれませんが遊びごころのある細工も一部施されています。

高速を使わず数時間で行けて、幼いころからよく遊びに行った場所なので若干の土地勘もあり、今でもよく行く行楽地のひとつです。ほどよい距離感、そしておそらくそこに縁がなくともどこか懐かしい気分になれる土地柄が影響しているのでしょう。私自身は縁があるのでなおさらです。

何か始めるときや変わるときなどにここに報告へゆくと不思議と「大丈夫」という気になれます。もちろんほとんど「気のせい」ではあるでしょうが、それでもそうした気分になれることでその後の行動が変わるものと信じています。

急な階段を上った場所にある本堂から、さらに上った山の斜面一面の墓所の最上段が祖父祖母の眠る場所です。墓所の中の階段も急で、一気に上ると軽く息切れするほどです。そうして無心で身体を動かすことも気分への影響があるのでしょう。

また、行楽地の近くでもあるのでその行き帰りどちらかで寄ることもあります。観光地でもなくお盆やお彼岸でもそう混雑しないので寄りやすく、さほど規模が大きくもないお寺ではありますが、よく手入れされた季節ごとのお花や樹木が見事でそれを見るだけでも価値があると思っています。特にツツジは見事です。

実家も生まれてからずっと過ごした場所なので原点ではあるのですが、なんとなくこちらのお寺の方が原点という気がしています。私の親が健在だからかもしれません。