きっかけを促す文章
ひとを動かす、ひとの気持をゆさぶる文章には相手への配慮や優しさが必ずあると考えます。
ふと見かけた、走る(ランニング)の記事です。
私が「なるほど」と思ったのはこの部分です。
やせるために走るのであれば、優れた運動神経もスポーツの経験も不要。ついてしまった脂肪をガンガン燃やすには“苦しみながら速く走る”より“ゆっくり走る”ほうが効果的で、それは歩くのと同じくらい誰もが簡単にマスターできる動作だからです。
これが水泳やテニス、スキーといったスポーツだったら、うまくこなすには、ある程度のスキルが必要です。チャレンジしてはみたものの「ああ、やっぱり自分には無理!」と、1時間も経たずに挫折する人だって大勢います。でもこれが“ゆっくり走る”なら、どうでしょう。運動にいい思い出のない人でも、思い立ったその日から始められますよね。
私自身、運動や体を動かすことがとても苦手です。学校での体育の成績も芳しくありませんでした。私の体の動かし方は「運動神経がない」「運動のセンスがない」と見るひとが見ればわかるそうです。
引用した記事の全体を読むと、「やせる」目的でなくとも、『ちょっとやってみようかな』『"走る" といってもそれほど難しくなさそうだな』と思える優しい語り口だと感じました。
この記事かどうか記憶は定かではありませんが、【●●が走っている姿は見苦しい】というコメントを目にして悲しくなりました。
努力をしているひとの姿は美しいものです。個人的な負の感情だけで出された意見は無視してかまわないでしょう。
この記事には体重オーバーの方へ向けてのアドバイスもその根拠もしっかり書かれています。
また、走るほどの効果はないかもしれませんが、早歩きでも効果はありそうです。
普段より少し早く歩く、階段を使う…「それならできそう」と思えました。