ほんのひとさじ

ゆるゆる過ごす日々と投資の記録

大型二輪教習 所感 2段階~卒検

9/18 大型二輪2段階1時限目


教習時にはあがっていたが、この日も雨が降った。路面は一部ウェット。
課題は、急制動波状路。それから、コース走行。
急制動は基本的には普通二輪と同じ要領で行う。最初は3速35km/hまでスピードを出して、指定位置からブレーキをかける。ギリギリまでクラッチは握らない。検定でもこのときはエンストしてもいい。無理に11m(路面が濡れているときは14m)の線の手前で止まらなくて良い。制動できる距離感覚を覚えること。

次に40km/hまでスピードを出す。アクセルを戻し過ぎないこと。速度を42km/hくらいにして、制動開始地点で40km/hになるように調整すると良い。急制動は「特に問題なし」と言われる。
急制動の次は、波状路。まず直線でローギアにして、クラッチを開けながらアクセルを回す練習。”ヴォン”という音を出してパワーは使うがスピードは出さない。(波状路は5秒以上かけて通過する)

波状路の前にセンタースタンドを立てた車体で立ち姿勢の練習をする。
ステップに立ち、やや前のめりになると立ち姿勢でもニーグリップ(膝で車体を挟む)ができる。坂道の下りと同じ姿勢。重心は前寄りにする。波状路の段差をいくつか越えているうちに、姿勢が崩れてしまいがち。腰が引けて重心が後ろになってしまわないよう注意すること。
波状路に入る前に誰もいないことを確認し、車体を波状路に向けて真っ直ぐにして進入する。
段差を越えるためにはパワーを使う必要があるが、スピードを出すと5秒かからずに波状路から車体が出てしまう。しかし、あまりスピードが遅いとバランスを崩す。まずは最後までやりきることを目標にして練習。

最初はやはり腰が引けてしまいバランスが取れず途中リタイア、次は途中からスピードが遅すぎになってしまった。段差を越えるときにうまく合わせてアクセルを開けるとよいとのこと。一本橋と同様、視線はすぐ前ではなく先を見るようにすること。
段差を越えるときにタイミングよくパワーを伝えるためのアクセルワークがイマイチでも、流石は大型二輪、安定している。
「これは練習を繰り返すしかない」と思った。

急制動波状路のあとは、コース走行をして終わり。スラロームは、おそるおそるやっていた普通二輪に比べればだいぶマシになったとは思うのだが、相変わらず規定秒数の7秒をオーバー。

二輪教習生は圧倒的に若い人が多い。中には中年、ごくたまに定年間近のおじいさんもいるにはいるが、20代前半で既に普通車免許を持っている人が多い。たまに高校生らしき男の子がいる。16歳になれば二輪免許を取得していた時代もあったらしいが、今はそうでもないようだ。

今日はまた普通二輪の卒検で一緒だった人と教習だった。
今日のウォーミングアップ走行では、教官と同じように操作し、ついていくことを目標にした。
だいぶ公道走ったからスピードに慣れたし、大型二輪の教習車NC750のおかげもあって、なんとかマシな走行ができたのではないかと思う。
普通二輪のときにあれほど苦手だった一本橋は、規定の10秒近くかけて渡れている。大型二輪の方が安定していてバランスを取りやすいと実感した。教官からのアドバイスとして、「10秒を稼ぐためには、ハンドル操作でバランスを取る」のだそうだ。車体が安定しているから、多少ハンドルを切ったところで少しも怖くない。普通二輪のときはとにかく落ちたくなくてハンドルをまっすぐにすることに呼吸を止めるくらい集中していたというのに。

9/24大型二輪2段階2時限目

次回の教習予約が取れたのは前回から3週間後となってしまった。
普通二輪卒検後に教習以外でも乗っているとはいえ、教習の時間が空けたくなくて、この日はキャンセル待ちをした。
(キャンセル待ちは、朝来てキャンセル待ちをすれば当日乗れないことはほとんどない)

今日の課題は、カーブ走行(20km/hと30km/h)とリーンイン・リーンアウトの姿勢について。
リーンイン・リーンアウトはそれぞれを8の字を使ってやった。
教本どおりの姿勢を教官に教えてもらいながらやってみたけれど、きっと二度と使わないと思う。
基本的には車体と同じ身体の傾きの「リーンウィズ」にして、ここまでしなければならない状況になる走りはしないようにしよう。

大型二輪は100点で検定パスして欲しい」「魅せる運転をして欲しい」と言われ、いろいろ指摘された。
コースの記憶が曖昧だったことに少し嫌味を言われてしまった。

この日の教官は、普通二輪のときに「指示がわかりにくかった」人だと思い出した。やはり今回もわかりにくい場面がいくつかあった。

一本橋は11秒で渡れているが前ブレーキを使いそうになっていると指摘された。つい手がいってしまうようだ。次からはグリップを握るだけにしようと思った。
あれだけ苦手だった一本橋だが、大型二輪が安定しているということだろう。

この日の教習終了後、別の教官からも意外そうな顔で「あれ、大型二輪やってるんですか」と言われた。
まさか普通二輪で落ちこぼれて、検定もギリギリパスしているのに、大型二輪に来るとは思わないのだろう。
「はい。『(大型は)やめといたほうがいい』と言われたので『なんだとー!』と思って来ました」とこたえたら、笑っていた。

10/8 大型二輪2段階3,4時限目

途中キャンセル待ちはしたが、2週間ぶりの教習。この日も雨。大型二輪の教習はほとんど雨だ。

教官からもう一人の教習生へ急制動の手本を見せるように言われて焦った。私も教習生なのに。
規定の距離より短く止ったところ、「ギリギリで止まる方が格好良い」と言われたが、心の中では「そのつもりで止まれなかったら格好悪いよ」と思ってしまった。
大型二輪は、格好よく、魅せる運転」と言われているし、できたらその方がいいとは思うけれど、自分にできる気がしない。

前日に納車してからの最長距離(150km)を走ったことと、この日の2時間連続教習で、教習の最後の方にはクラッチを握る左手に力が入らなくなってしまった。
波状路は良いときと悪いときの差が激しく、教官から「難しいひと」と言われた。「検定にやり直しはないからいつでもできるようにがんばって欲しい」というエールに読みかえた。

コースの作り上、大回りで波状路へ入らないと失敗してしまう。おそらく、小回りで波状路に進入したことがうまくできなかった原因。
その他、上がったのが赤旗か白旗を見て左右どちらかに避ける回避、Uターンなどのバランス走行、自分で考えたコースを走る自由走行をやった。自由走行は、文字通り自由にコースを自分で組み立てる。検定のコース2つとは異なる交差点の右左折、一本橋スラロームなどの課題を3つ入れる、など。教習に入るまえにコースを教官に口頭で説明し、OKをもらって走る。

急制動はできているので波状路を重点的にやった。
スラロームは以前ほどバンクさせるのが怖くなくなってきており、だいぶ良くなってきた気がする。
急制動では、大型二輪との違いを実感するために400ccでも急制動をやった。どちらでも止まれるけど、大型のブレーキは効きが違うと思った。だからといって、スピードを出していいわけでないことを強調された。スピードの出しすぎによる二輪の交通事故が多いのだろうか。

10/09 大型二輪2段階5時限目、シミュレータ

路上に出たときの危険予測を兼ねたシミュレータ教習。
普通二輪教習のときのパターンがまだ記憶に残っていた。
・右折時、対向車の大型車が道を譲ってくれているが、横から二輪車が2台続けてすり抜けしてくる。
・片道二車線の道路で、右側を走行していた車が突然左側車線に入ってきてすぐに左折しようとする。
・タクシーが急に停車し、片側一車線の道路で方向転換を始める。
・左側に大型車は普通車など4台ほどハザード点灯で停車しているが、中ほどの車が急に出てくる。
等々。

せっかくシミュレータ教習をするのだから、公道を走っている気持ちで、事故に遭わないよう注意するよう心がけた。

シミュレータの中では事故に遭うことはなかったが、2速に入れたつもりがN(ニュートラル)に入ったままでアクセルをふかしたり、信号待ちでエンストしたり、ととても格好悪い事態になってしまった。

10/15 大型二輪教習2段階6,7時限目、みきわめ

6時限目では、コース走行後、うまくできるときとそうでないときの差が激しい苦手な波状路を重点的にやった。
7時限目はみきわめ。もう1人の教習生が時間までに現れず、マンツーマンで徹底的に指導してもらった。スラロームを重点的にやった。普通二輪教習から同じ教習所へ通っているというのに、教習最後の時間に初めて聞いたスラローム走行へのアドバイスがあった。
パイロンギリギリではなく大回りをして車体をバンクさせ、アクセルを開けること」
このアドバイスを受け、何度もスラローム走行をしたおかげで、どうにか8秒台になった。
スラロームを繰り返し練習していたときに、コース内で初めて大型二輪の車体を倒してしまったが、自分で起こせた。

教習の仕上げなので、一本橋も走行。短いと8秒台だったが、ほとんどは10秒で渡れた。
普通二輪のときは苦手で最後まで渡れず落ちてばかりだった一本橋が上達したのは、大型二輪ならではの圧倒的な安定感もあるけれど、路上に出て、信号待ちや渋滞などでとにかく足をつきたくなくてがんばっていたからだと思う。

みきわめで棚ぼたによるマンツーマン指導となったが、普通二輪のときも、教習開始直前に教官同士調整して、落ちこぼれの私のためにマンツーマンになったことが2回はあった。

ほかの教習所に二輪で通ったことはないし、普通車の教習はずいぶん前のことでほとんど覚えていないが、ここの教習所には「教えられることは全て教えて覚えて帰ってもらいたい」という熱意を感じる。
とはいえ、満点の出来ではなくてもみきわめをくれるので、甘いのかもしれない。(もっと厳しい教習所もあるらしい)

10/22 大型二輪 卒検

2日前まではずっと雨予報で、「大型二輪教習は雨にはじまり雨に終わるのか」と思っていたが、前日には天気予報から傘マークがなくなった。当日は雨もなく、そして暑くもなく寒くもないちょうど良い気候だった。
全員で8人。大型は男性2人、女性2人。普通二輪は全て男性。最後にAT限定が1人。
検定では、後ろから検定員がついて走る。
集合してから、二輪控室前へ移動し、検定順(走る順番)に並ぶ。どうやら、「車両別(大型、普通)、男性、女性、年齢」順らしい。私は3番目。
今日の走行コースは「2号コース」と発表される。コースの口頭説明がされ、注意事項や検定中止事項の説明も受ける。
ひとつ前の人が走り始めたらプロテクターと「検定」のゼッケンをつけるよう言われる。

検定中止にはならなかったけれど、コース走行中、スピードを緩めたときに3速のまま発信して、エンストしそうになってしまった。
そのあとから、緊張して震えが止まらなくなり、とにかく検定中止事項にならず最後まで走行することだけに集中した。

自分の走行後はひたすら待つ。この待ち時間が長い。もし検定に落ちていたら、1時間の補講を受けて再度卒検を受けなければならない。落ちているなら早く教えて欲しい。そんなことを思いながら発表を待った。

教室に卒検の受験生が集められて、検定順に結果が発表された。
私の点数は80点。一本橋(8.4秒)とスラローム(8.2秒)でそれぞれ10点ずつ減点。
それでも合格は合格だ。6月から通った教習所も今度こそ終わり。卒業は嬉しいけれど、少しさみしい。