ほんのひとさじ

ゆるゆる過ごす日々と投資の記録

読書会に参加(2018/2)

朝、出勤前に開催されている読書会に参加してきた。

 

知人が参加すると知っていたので、初めての場でもわかるだろうと思ったのだが、なんとその人は失念していたらしく会場には現れず、それらしき人に声をかけるも人違い、という波乱から始まった初めての読書会への参加、主催者さん、ほかの参加者さんのおかげで楽しくお喋りできた。

ありがとうございました!

 

  • 読書会概要

  7:00-8:10、某コーヒーショップ、各自飲食代

  課題やテーマは特になし。

  各自おすすめの本を持ちより、フリートーク

 

今回の参加者は、男性1名、女性2名の計3名。

私があてにしていた知人は、以前は「いつも酔っぱらっていた」が酒絶ちをして読書時間を捻出し、今では様々な読書会に参加し、顔が広いそう。

「お酒を飲まないと、付き合いは悪くなるかもしれないが、だらだらと過ごすことがなくなり、確かに読書がはかどる。それに、お酒を飲まないでいるとたまに飲んでもすぐ顔が赤くなってしまったりしてますます飲めなくなる」

そんなお酒の話から始まり、「家に何冊くらい本があるか?」「紙の本と電子書籍」の話題へ。図書館活用派の意見は「紙の本が手元にあると安心して積本になり結局読まない。図書館で借りたら『読まなきゃ』という強制力がある」、対する紙の本派の意見は「家には100冊くらいあるがきりがないのですぐに売ってしまう。そしてまた買う。買ったら『読まないと』という気持ちになる」とのこと。どちらも好みか。

ただ、どちらも紙の本で古くても取っておきたい思い入れのある本はあり、売ってしまって後で貴重だったと知って後悔していることもある、との意見で一致した。

 

紹介された本は全部で3冊。

ゆめのはいたつにん

ゆめのはいたつにん

 

子どもが通う小学校での学校公開日の特別授業にいつも来ている、子どもたちは学校へ行っても少しだけ、誘拐されると少年兵にされてしまう、貧困の続くウガンダで写真を撮るなどの活動をしている桜木奈央子さんが連れてきたのが、この本の作者さん。

カンボジアなどへ映画を届ける "はいたつにん" の活動をしている。映画を届けるといっても、電気もないから発電機も機材もすべて持っていく。そういう人が書いた本。

カンボジアは "本当に何もない" 。有名な遺跡を切り売りして一部は偽物(フェイク)だったりする。

学校へ行くのがやっとの子どもたちに「将来の夢は?」と聞くと「先生」や「お医者さん」との答えが返ってくるが、実は子どもたちはそれ以外の仕事や職業があることを知らないのだそう。

 

地底旅行 (創元SF文庫)

地底旅行 (創元SF文庫)

 

地球の中心まで行こうとする冒険の物語。とにかく、奇想天外。でも、引き込まれる。一気読み。自分たちの居場所を羅針盤で求めようとしたり、磁場が狂っているからダメだと議論したり、はぐれた人との距離を声の届く時間や音のはねかえりから算出したり、面白い。地学、物理学など理系が好きな人は更に楽しめると思う。驚くのはこれが100年前に書かれたということ。

他にも漫画や少年少女ものとしていくつかの出版社から出ている。この創元文庫は1968年が初版。歴史があるから、もしや活版印刷では?今はデジタル化されてしまっているけれど、この字は味があっていい。読みやすい。

 

君がここにいるということ: 小児科医と子どもたちの18の物語

君がここにいるということ: 小児科医と子どもたちの18の物語

 

私が紹介した本。

日経デュアルでたまたま見かけた記事がこの本のエピソードの一部だった。

重度障害児のいる病院に勤める小児科医が書いた本。

ここに出てくる子どもたちの心に触れると自分がくだらないことで悩んでいるように感じるし、前を向いて歩こうという気持ちになれる。親御さんたちも素晴らしい。

子どもを産んでから涙腺が壊れたのではないかと思うほど涙脆くなった。この本も泣いてしまう。

こういう人たち(医療関係者、患者とその家族)もいるよ、と読んで知ってもらえたら嬉しい。

 

私はあまり知らなかったが、読書会はたくさん催されているそう。

中には、ネットワークビジネスの勧誘もあるらしい。

課題本があるのは販売マージンを取っているのでは?と思うこともあるそう。(宣伝も兼ねているのかも)

「課題がなく自由に話せる読書会がいい」とおっしゃる参加者さんは、好きなものを否定されて悲しい思いをしたとのこと。

 

お互いの "好き" を広めあっていけたらいいのに。