ほんのひとさじ

ゆるゆる過ごす日々と投資の記録

意見や物事の断片だけで全体を見た気になってはいけない

文章をきちんと要約していれば、その意味が変わることはない。

しかし、世の中には悪意を持っているとしか思えない切り取り方をし、それらを繋ぎ合わせて、さもそれが発言者の真意、その事象の根幹や本質だと表現する輩がいる。元となった全文を読むと明らかに意味が違うこともある。それは “要約” ではない。

ここではその "輩" が何であるかは触れないでおく。

ある人が書いた文章や、表明した意見はその人自身の大切なものだ。
意味が異なって伝わるために表明したものではない。

また、概要やポイントだけを伝える便利な "もの" がある。
確かにそれはそれでありがたいときもある。

けれども、それらを見てその事象やある人の意見がわかった気になってはいないだろうか。
それは本当にその事象や意見の概要になっているだろうか。

ただの勘違いで済むならまだ良いが、ときに致命的となる可能性もある。
修正もできない状態になってから、過ちに気づいてももう遅い。

「切り取られ」「都合よく編集され」た情報が氾濫していると念頭に置いて情報に触れること、信頼できる情報源にアクセスできる手段をなるべく多く持つこと、できる限り真実を見極める力をつけることは、自分自身と周りの大切な人を守る大きな力になる。