ほんのひとさじ

ゆるゆる過ごす日々と投資の記録

病気発覚 その1

ここからは、病気が発覚して診断を受けるまでと会社での病気への対応にまつわるお話です。

 

1.再び産婦人科
必要最低限の日々を送っていたとき、子がインフルエンザに罹患し、休暇を取らざるを得なくなった。
しばらく様子を見ましょうといわれていたものの、その後受診していなかった産婦人科へ行った。

「血液検査をしてみましょう」と言われ、翌々日に結果を聞きに行くと、とても慌てた様子の先生から、
「紹介状を書きます。すぐに大きな病院を受診してください」と言われた。

その時点ではまだ紹介状の内容を知らされてはいなかった。
先生に病院のリストを提示され、自宅から通いやすい総合病院を選び、その病院への紹介状をいただいた。

 

仕事しながらでも通いやすい土曜日に診察してくれる病院を選んだ。

そのときは、ずっと通院することになるとは思ってもいなかったのだが、後から結局はそれが良い判断だったと実感することになる。

 

2.総合病院の内分泌科を受診
いままで、大きな病気や怪我をしたことがなく、総合病院へ通ったのは妊娠出産のときだけだった。
総合病院は待ち時間が長いと聞いており、事前に初診の受付方法を調べ、病院の開始時間に合わせて出かけた。

受付開始時間の8:30前から初診受付に並び、書類を記入した。
土曜日のためか、既に5人ほど先に並んでいた。

しばらく待つと名前を呼ばれ、まず、内科の緊急外来へ行くよう言われた。
緊急連絡先を記入を求められた。
実家の親の名前を書きたくなかったが、弟の連絡先がすぐに思い出せず、仕方なく親の名前を書いた。

ここで、初めて不安を覚えた。
紹介状持参での受診とはいえ、緊急外来の受付をしたのは、紹介状に書かれた内容は余程悪かったのだろうか、と。

血液検査や尿検査、レントゲン検査をした。
途中内科受付をせず無駄な待ち時間があったものの、12時をまわり13時近くになったころ、やっと主治医の診察を受けた。

甲状腺機能が低下しています。おそらく橋本病だと思います」と言われた。
続けて、「あなた、このまま何もしないでいたら、心臓が止まっていましたよ。本当におかしいと思わなかったの?」
さらに、「もう少し症状が悪ければ入院してもらうところでした」とも言われた。

いえ、先生、加齢だと思っていたんです。

まず私は「仕事を続けられますか」と聞いた。最も心配なことだった。
主治医から「力仕事でなく事務の座ってする仕事であればできます」と言われ、ほっとした。
「ただ、激しい運動はしないでください。日常生活における歩く程度は問題ありません」とも
言われた。

近日中に超音波検査を行うことになり、予約した。超音波検査は平日のみしか受けられないとのことだった。
このとき、休み明けから新たな業務につくことが決まっており、今までにも増して休みづらい状況は予想できたが、どうしても休めなかったら検査日程を調整すればよいと開き直った。
休暇が明けたらまず上司に相談し、通院の時間を確保しようと思った。

3.会社へ申し出る
以前、総務業務で健康状態により配慮が必要な従業員の管理もしており、どのように届け出て、社内で必要な措置をしてもらうかは把握していた。場合によっては、産業医との面談が必要なことも。
ちょうど部署異動があり、内示を受けるタイミングで早速上司に相談した。
病名は確定していないが、おそらく何かの疾病に罹っていることと今後検査・通院が必要で
休暇を取ることを伝えた。
病名等確定しだい、産業医との面談を設けることになった。
新たな業務をこなし、慣れることに必死で、検査のときは休暇を取ったものの、日々あわただしく過ぎていった。
 
しかし、以前より気分的には楽になっていた。原因不明の状況が続くよりは、何かの原因があって現状があると思えるだけでも良かった。

 

4.超音波検査
それぞれ別日程で心臓と甲状腺超音波検査をした。
同日に検査して欲しいとも思ったが、保険診療適用の関係か別日の検査だった。
新たな業務に就いて、1人担当ではなくなったが、時間内が忙しい状態は相変わらずで、堂々と休む口実ができたことを少し嬉しくも思った。
主治医から事前に甲状腺の検査時はハイネックの服は避けるよう言われており、前開きのシャツを着て行った。
平日の昼過ぎだったので、子は保育園におり、ひとりで行った。

超音波検査は透明なゼリーを検査箇所に塗り、そこに器具をあてて検査する。
器具は、スーパーのレジで片手で持ちバーコードをスキャンする道具に似ている。
ローラーがついていて、検査箇所を滑らせて調べる。

超音波検査は妊娠中ほぼ欠かさず各回の検診で行った。ぬるぬるした感触もまだ記憶にあり、検査終了後におしぼりで拭くのも懐かしかった。

甲状腺超音波検査は首の前面を診るため、身体(胴体)よりも頭が下の位置となる。
やや頭に血が上る体勢で、人によっては、少し辛いかもしれない。
検査時間は40分程度だったが、時間が経つにつれて「早く終わって欲しい」との思いが強くなった。
検査が終わったときはほっとした。ゆっくり立って動くように言われた。

それぞれの検査日以降に主治医の診察予約があり、結果はそのときに説明があるとのことだった。

 

---その2 に続く。