【本】100分de名著「力なき者たちの力」ハヴェル
先日目にしたおすすめのとおり、今年は『100分de名著』の解説本を読むと決めて宣言し、少しづつ読んでいます。
『100分de名著』(解説本)を読むのが良さそう - ほんのひとさじ
まずは「解説本を読む」と決めて読んでいただけの"100分de名著"ですが、こんなツイートを目にして、番組も見てみることにしました。
嘘の上に嘘を塗り固めた政府、忖度に支配された悪しき官僚制、我が身の保身や安定と引き換えに倫理や尊厳を売り渡す人々。そんな「ポスト全体主義」と呼ばれる体制とチェコの劇作家ハヴェルはどう闘ったか? #100分de名著 2月分は本日22時25分からの放送。知名度が低いのでリツイートで応援ください!
— 100分de名著 (@nhk_meicho) 2020年2月3日
これが本当に良かったのです。
「実際の放送を見て良かった。圧政下でこんな小さな勇気を積み重ね、周囲を巻き込んでいった思想があったなんて。現代でも通じるものがある」と思いました。
自分がもやもやと考えていたこと、こうしたいと思っていたことを『そうだよね』『うんうんわかる』と自分自身で納得でき、かつ、こうしたひとたちの営みがあってこそより良き方向へ世界は進んでいくのだなあと感慨深かったです。
番組のアーカイブがこちらです。
1989年、世界に激震を走らせた「東欧革命」。中でも異色だったのはチェコスロバキアの「ビロード革命」です。市民による非暴力的な活動と対話によって平和裏に民主化を果たし、世界的に大きな注目を集めました。率いたのは劇作家のヴァーツラフ・ハヴェル(1936-2011)。後にチェコ大統領も務めた彼の主著「力なき者たちの力」が今再び、脚光を浴びています。アラビア語に翻訳されたこの著作は「アラブの春」を支えた市民たちに熱心に読まれました。また、トランプ政権下のアメリカでは、政治学者や歴史学者たちが、この本から「新しい形の全体主義」に抵抗する方法を学ぼうとしています。
現代あらためて注目されているとのことです。
解説本を読むだけでも名著の概要やポイントがつかめますが、番組を見てこそ得られる気づきや面白さ(特に解説本には掲載されなさそうなコメント)がありました。
早速解説本を購入してきました。読むのが楽しみです。