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ほんのひとさじ

日々の雑記

「君の名は。」3回目鑑賞(ネタバレあり)

※ネタバレを含みます。未鑑賞の方は読まないことをおすすめします。

 

 

昨年からずっと観たくてでもなかなか観られなくて今年に入ってやっと観た「君の名は。」を早々に2回目も鑑賞して「良かったからまだ観ていないひとがいたら観て欲しい」と書いたところ "(おそらくその人にとって)大事なひとと観に行く" とコメントを寄せてくれたひとがいた。

それ自体も羨ましかったし、何より諦めかけていたことを(きっと)粘り強く交渉して実現させたであろう彼女にほんの少しでも近づきたいと思った。

 

私は映画は主にひとりで観る。しかし、「君の名は。」はひとりで観ても良いがふたり以上で観てもいいのではないかと感じた。

映画館で映画を観るのは苦手だと言うひとに「一生のお願い」とは言っていないが「どうしても一緒に観たい」「好きなものや好きなことを共有したい」と感動の押し売りの如く、しつこく言ってみた。

話題作とはいえ、邦画、しかもアニメ、同じ場所にじっと座っていることが苦痛なひとにとってはほぼ拷問に近いことだろう。

それでも根負けしたのか、私のわがままを受け入れてくれたのか、本当のところはわからないし、無理矢理に近いが観に行くことになった。

諸々の事情から某オシャレな街のシネコンへ行った。着いた途端、よくわからない建物構造ややたらと凝ったつくりに嫌気がさしている様子で、それは私も同じなのだが、映画本編まで持つのかとヒヤヒヤした。

席についても生あくびをしたり、観る前から疲れているようで、鑑賞中に寝てしまうかとも思った。CMや予告編も長く「DVDなら飛ばせるのに」と言っていた。映画館では時間が過ぎるのを待つしかない。途中で寝てしまっても仕方がない、ここまで来てくれただけでもいいと思っていた。一緒に来ることができたことだけでも嬉しかったから。

 

私は既に2回観ているので、多少映像を見逃しても物語は追える。だから、上映中に隣の反応をたびたび窺っていた。

笑いを誘う場面では笑っていたし、スクリーンに見入っているようにも見えた。ほっとした。

 

鑑賞後、こう言っていた。

「男女が入れ替わるのは知ってたけど、まさかこんなに重い話だとは思わなかった」 

神木隆之介の声は良かった。役にあっていた」

映画の予告や断片情報を知っていても、楽しんでもらえたように思えた。

 

それから、「すごくいい映画だと思う。一緒に観られて良かった。」とも言っていた。無理を言って一緒に来てもらった上にこうした感想をいだいてもらえた。自分の好きなことを好きだと言われるのがこんなにも嬉しいものだと再認識した。

 

最後に笑い話をひとつ。

鑑賞後、とりとめのないことを話している中で、いつも話によく出てくる人の名前がどうしても出てこなくなっていたので、劇中のセリフ「あのひとの名前が思い出せないの!忘れちゃダメな人!忘れたくない人!」を思わず言ってしまった。

単純にど忘れしただけと思うけれど、そのときの状況をあらわすのにぴたりとはまっていて、しばらくの間、ふたりで笑っていた。